川﨑ハウジング 久留米支店

福岡県久留米市のロードサイドに建つオフィス・ショールームの移転・リノベーション。事業主様は熊本・福岡・三重を拠点に地域に根ざして30年以上に渡り新築分譲住宅を提供されており、熊本の半導体工場開業に端を発する久留米エリアの将来性も見据え、久留米支店の移転を計画された。

新店舗では新たにショールームも併設し、優れた技術を持つ職人集団を擁し、土地・材料・保守へのこだわりを持つ川﨑ハウジング様の家づくりを体現する店舗が求められた。移転先として選定された旧医院は特徴的な曲線形状の外壁と重厚感のあるレンガ張りの外観が安心な家づくりを行う企業イメージとも合致したため、サイン追加のみの操作でファサードを極力シンプルに調整した。

ショールームにおいても外壁同材を用いて一体感を持たせ、既存建物の特徴を活かしながら丁寧に紐解き、改修範囲を限定しアップデートを行った。「既存壁を少し延長し視線を制御」「壁のズレを活かしアクセントとして強調」「段差となっている壁をシームレスに繋げる」といった新旧部分をなじませながら特徴を引出す操作により、シンプルながらも空間を特徴づける素材や展示物が活きるようまとめ、来訪するお客様や従業員様にとっても落ち着いて過ごせる店舗とした。